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2020-06-07

日仏的コスメの選び方

Si vous êtes triste, ajoutez plus de rouge à lèvres et attaquez.
悲しい気持ちんときは唇に赤リップを。そしてアタックするのです。

美容大国といわれるフランスでは、皮膚科医の研究などを元に開発されたコスメと、百貨店やセフォラなどに見るラグジュアリーコスメの2つが主流。オーガニックコスメなども近年増えてきてますが、製法などをみても、実直なドイツのそれとはまたちょっと違った印象です。

少し前に執筆した「8:2」の法則通り、香水やリップ、ファンデーションに関してはとにかく発色の良さやテンションがあがるものを私は選んでいますが、これはまわりのフランス人にもいえること。

フランスでのは店員さんと日々行うコミニケーションの量がとにかく多い。店員さんがよく話しかけてくるというのもありますが、買う気があろうとなかろうと、買う側の女性も質問の量がとにかく多い。質問の答えに納得がいけば、その店員さんを信じて購入してみるし、納得いかなければアッサリとお店をでる。

日本では「スタッフと会話をする=購入前提」という不思議な雰囲気を感じます。そして正直、自社ブランドの商品知識のセールストークは高いのだけど、そこに“正直さ”があるかどうかはやや疑問。これは美容雑誌にもいえることで、口コミサイトがコスメ業界の情報源になってきてしまっているのはこのためだと感じます。

私はフランスにいたときから店員さん&美容アドバイザーさんと話をするのが大好き。似合う眉毛の描き方や似合うリップの色の見つけ方など、他人の目を通すことでの発見できることはたくさんあります。メイクアップが古くならないようにアップデートできるのも好ポイント。

もし気になるブランドやアイテムを見つけたら、臆せずにカウンターを利用してコミニケーションを。もし可能であれば平日、あるいは休日の開店直後や閉店前がコミニケーションタイム。並んでいるときはやはり周りへの気遣いも必要だし、空いているときであれば仮に購入しなかったとしても、お互いが気持ちよく別れられる。

一方で、もし素敵な説明やアドバイスを受けたら仮に購入しない場合でも、「肌での経過をしっかり見たいので」という言葉などを沿えつつ、次回購入するときのためにその方の名前を聞く。ちょうど、美容室でスタイリストを指名するようなイメージです。

私の場合、アイラインやアイブロウ、アイシャドウのカラーものを即買いすることはあっても、リップとファンデについて即買いすることはまずないです。ファンデーションは夕方以降どうなるのかしっかり見たいし、リップに関しては1日を通しての発色はもちろん、“良いマジックが起きるか”を感じたいから。

冒頭のココ・シャネルの名言につながるのだけど、リップによって気持ちが高まるのか、女性としての自信が持てるのか、存在感を高められるのか、男性が自分にどう接するのかetc…。それだけリップは大切な存在で、限定だからとかモデルの◎◎がつけているからとかで選ぶものでは決してないのです。

写真はクリスチャン・ルブタンのリップ。気持ちが引き締まるお気に入りのアイテムです。

A bientôt !

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