【バックステージ編】運命のビジネスワンピースを求めて
「カルリエ クチュール」さんのアトリエ内には晴れの日を待つドレスやブラウスたちが所狭しと並んでいてうっとり♡
さて前回に引き続き、「カルリエ クチュール」さんでのオーダーワンピースについて。
素敵な経験だったので、そのバックステージも書き留めていこうと思います。
2回目の打ち合わせは、生地のFIXと採寸をエミリさんの都内アトリエにて行うことに。
なお、1回目の打ち合わせで採寸をすれば、ここの打ち合わせはスキップすることも。あるいは一度採寸すればサイズをアトリエにてキープしてもらえるので、以降のオーダーはよりスムーズになるとのこと(忙しい方はぜひ相談してみてくださいね)。
それにしても採寸って恐らく、小学校で制服をつくるとき以来…!? モジモジする私を他所に、そこはプロフェッショナルらしくテキパキとメジャーを使用して細かく採寸するエミリさん(笑)
採寸を終えた後、エミリさんが提案してきた布がなんと!
リップ柄です! 私の仕事(美容)にマッチしそうということ、そして実は私の名刺にはリップ柄がデザインされているということもあり完全に一目惚れ。
他にも私が前回の打ち合わせで持っていったイメージ画像に沿ったトリコロールやサマーライクなストライプのサンプルもご提案いただいたのですが、仕事でも着用できるブラックがベース、そして自分らしいリップ柄ということで迷わず即決しました(もし気になる生地や柄、トーンがあったら予め画像を用意しておくと凄くスムーズですよ)。
ここから型紙作成に入るということで数週間後のアポイントを取ってこの日は無事終了しました。
そしていよいよ3回目の打ち合わせ。
ここがオーダーメイドワンピースの“キモ”といえるパート「トワルフィッティング」。
美容畑の私は初めて聞いた用語なのですが、エミリさん曰く「採寸したサイズをもとにシーチング(生成りの綿)で土台を作り、調整をする作業」とのこと。
この段階でも私の体型やこだわりを反映しているのでイメージのワンピースに近い状態。
今回のオーダーポイントである“仕事での着用”をイメージしてまずは、普段愛用しているヒールを履いて丈を調整。遠め、サイド、バックと様々な角度をチェック。次にエミリさんの得意なヨーロピアンスタイルを反映させるべく、ジェーン・バーキンのアイコンシャツに見られる“丸みのあるフォルム”を袖部分にもたせることに。
会話をしながらエミリさんがウェディングドレスによくあしらうというクルミボタンも袖口に入れてもらうことに(互いのアイディアをトークしながら相談できるのがオーダメードならではですね)。
そして最後のこだわりポイントが、胸元のあしらい。
既成の服でも感じていた胸元の違和感などをお伝えしたときに、エミリさんが色々調整しながら「どうですか?」と質問してくれたのですが、アンダーバストの位置をキュキュッと調整した瞬間、「この感じです!!」と叫んでしまったほどのパーフェクトなフィット感が! この瞬間が一番自分でも驚いたというか、長年感じていた服への“違和感”がスッと晴れた瞬間でした。依頼して良かったと心の底から感じました。
胸元にまち針やマテープなど、エミリさん調整の跡が多々!感激の瞬間でおもわずパチリ。
これらの工程を経て、オーダーメイドを成功させる最大のポイントを私なりに考えてみました。
それは、「トワルチェック」の段階で気になることや相談したいことをきちんと伝えること。オーダーならではの絶妙な着心地を実現させるためにもここは、しっかりとコミニケーションを取ることが大切。エミリさんはそれらに対する答えを必ず持ち合わせているので、臆さず相談してみてください。オーダーメイドとはいえ、完成後は修正が難しいので、ここでしっかりと希望を伝えておきましょう。
ヒールの高さに合わせて丈を調整するエミリさん。
鈴付きのまち針で行うので可憐な音色がアトリエに広がります。
フィッティングが終了したらこの白地の綿を元に、実際のリップ柄生地を裁断して縫製に入るとのこと。これにて私が参加する打ち合わせは終了。ここから先はエミリさんの手によって、それぞれの生地が持つ特性に合わせて更に型紙を調整したり、縫い方の方法を考える作業を経てたった一着のオーダメイドワンピースへと姿を変えていきます。
日仏での経験を持つ彼女が作るワンピース、果たして仕上がりは…?
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